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わかりあえなくても、愛している。

心にうかんだこと

わかりあえなくても、愛している。

この文字面を目にしたとき、思い浮かべた人がいるあなたへ。

その人のこと、大事にしましょうね。
大事にするために、キャパの整理をしましょうね。

という話をします。

世の中には、たくさんの価値観や理不尽があふれています。

100%同じ価値観ではない人と関わるのは当たり前で、理不尽に感じられることがあるのも当たり前。

いま身近にいる人だって、ずっと大切に思ってきた人だって、自分と100%同じ価値観を持っているとは限らないし、自分側からは理不尽だと感じられる言動をすることもあるでしょう。

そんな中でも、自分を心地よく保ちながら、理不尽の海に溺れることなく生きていきたい。
だから、どのような人との関わりを大切にしていくのか、揺さぶりの大きかったここ数年のあいだに考え、整えようとしてきた人が多いように思います。

そんなあなたの周りには、わかりあえなくても愛している。という人が、きっといるんだと思います。

本当に本当に腹が立つ。嫌な思いも数えきれないほどたくさんした。
でも、やっぱり大事。笑顔でいて欲しい。幸せでいて欲しいと思う。

そういう人がいると思うのです。

おそらく親族が多いのかなとは思います。

(DVする人との共依存とか、そういう関係性の話ではありません。念の為。)

自分の「利」だけを、点で機械的に考えたら、一緒にいる「意味」はない、のかもしれない。

でも、そのような「点での評価」を凌駕して、やはりこの人のことが大事なんだよな、と思えている自分がいる。

それって、とても貴重なことだよなあ、と思うのです。

集団の中では人様の役に立てる陽キャが重宝されるとか、そんな世知辛い時代に、少なくとも自分には、存在そのものが大事だと思える人がいる、ということなのですから。とんでもなく深いところで、つながれている人がこの世にいる、ということなのですから。

こういう、わかりあえなくても愛している人のために、その人がもたらす小さな理不尽を受け入れるためのキャパシティを持つことが、きっと大事になります。

もっと言えば、キャパシティをあけておくために、率直に言って愛せない、頭で、「利」でのみ繋がっている人からの理不尽をスルーすべき、ということです。

わかりあえなくても、愛している。
あなたの周りにそんな人がいたら、あなたは幸せ。

その人がもたらす理不尽をゆるせるだけのキャパシティを持っておけば、あなたもその人も、もっと幸せなのだと思いますよ。

碧宮が雑誌CREAに掲載されています。
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