今日は「感情地図~心と身体を元気にする最高の方法」(原題はHealing happens with Your Help)という本について紹介します。一読しただけなので、100%理解できたとは思わないのですが、わたし自身が患った経験と照らし合わせて納得できたこと、信条という固定観念が病気をも誘引しうるという指摘が月の幻想とも関連すると思われたことから、ご紹介しようと思いました。3000字程度の長文になります。
著者のCarol Ritebergerさんは「人格行動心理学、行動医学を専門とする」「直感医療者」とのこと。直観医療者という言葉は聞いたことがなかったので、ご本人のホームページみてみましたが、Medical intuitiveというのですね。「直観医療とは、人々の病の原因を、その人物の気やエネルギーの状態から直観的に読み取る医療を指す。」(日本トランスパーソナル学会HPより)代替医療の位置づけのようです。
書籍の帯にはこんな風に書いてあります。
身体は、魂でつながり、そのエネルギーは「感情」によってあらわれています!!魂からのサインを、心と身体でキャッチしていますか?肺は悲しみ、肝臓は怒りや罪悪感、大腸は不安・・・身体と感情の結びつきを知る!! 身体の各器官は「感情」と対応し、身体の不調が自分のどんな感情、思考からくるものかわかるのです。思いや思考によって、本当の癒しを得ることができます。
わたしなりに、この本の言わんとすることをまとめてみるとこんな感じ。
身体の不調は、魂からの要求と良くききますね?魂、心、身体はエネルギー的には一体。それぞれが満たされないとバランスが崩れます。不健全な思考や不自然な行動をとり続けていませんか?恐れの感情を秘めていませんか?それを支えてしまっている固定観念はありませんか?これらを特定し、自由にできるのは、自分自身です。本当の癒しの主役は、わたしたち自身なのです。本書では、恐れなど負の感情や悲観的な態度が不調として表れやすい身体の部位をマッピングしています。例えば肺には悲しみや失望、胃には恐れや激怒や不平など。この本を足掛かりに、思考と感情を見つめ直して、本当の癒しへの扉を開いてみませんか。
この本はノウハウ本ではありません。肝になるのは、自分自身が「治癒」の主体であると理解していることだと思います。外側や他人に解決方法を丸投げするということではないのです。その上で、マッピングを利用して、魂・心・身体のバランスを崩す原因となっている思考や感情を深掘りしていくということ、深掘りするに当たっては一人では難しいので「直観医療者」というプラクティショナーが必要とされているのだと受け止めました。著者のスタンスは、ある臓器に何らかの不調があったときに、その臓器だけにフォーカスして切り取っておしまい、というアプローチを否定するものですが、西洋医学を全否定して薬などの物質には一切頼りませんっ!みたいな極端な論調ではありませんでしたので、わたしには受け入れやすかったです。
わたしの場合は、キャリアダウンの記事でも書いた退職の前、逆流性食道炎がひどくなった時期がありました。記事ではこのように書いています。
そんな中、2011年の大震災が起き、組織への忠誠心や信頼が音を立てて崩れる出来事がありました。精神的に非常にきつかったですが、ちょうど最年少で昇進したてだったので、仕事は精一杯頑張りましたが、身体が悲鳴を上げ始めていました。身体の悲鳴にきづいたとき、後先考えずに、「もうやめよう」と決めました。
ここにいう身体の悲鳴とは、元々もっていた逆流性食道炎と、24時間心電図でみられた不整脈でした。逆流性食道炎は内視鏡によって食道裂孔ヘルニアという状態になっていたのですが、この時期はとにかく、気持ち悪くて気持ち悪くて、よく胃酸を吐いていました。心電図の異常はそれまで計測されたことは一切ありませんでしたが、寝ていても動悸がひどくて、どうもおかしいなと思って調べていただいたのでした。当時の対処としては、辛い物を避けるとか食べたらすぐ寝ないなど食事や生活様式上の留意点を守ることと、最新とされる薬を服用するというものでした。症状は一進一退という感じで、すっきり治った!という感覚は一切ありませんでした。そして、それぞれの症状は、退職によって、ほとんど感じられなくなりました。
本書では、胃にたまるとされる感情は、拒絶・恐れ・激怒・敵意。態度は、不幸・自信喪失・嫌悪・不平。とされています。心臓については、悲しみや落胆、裏切りや放棄、恐れや攻撃性などとされています。当時のわたしは、確かに、これらの負の感情と悲観的な態度でいっぱいいっぱいになっていました。
退職したことによって、肉体的な疲労から解放され、恐れを引き起こす環境から脱し、不平を抱く対象と離れたために、症状が落ち着いて、気にならなくなっています。ただ、逆流性食道炎の方は、いまでも、ストレスを強く感じたときは、やはり出ます。今では、服薬することはありません。ストレスの原因を取り除いて胃に負担をかけないようにすることで解消できています。でも、根本的な癒しには至っていないということなのでしょう。
実はわたしの月星座から導かれる月の幻想に基づく行動の代表例に、「厳密な計画性で自他をがんじがらめにする」「ルールやマニュアルを死守」「不平を感じて嫌味を言う」があり、本書によれば、これはまさしく胃の不調としてあらわれる負の感情や悲観的な態度そのものなのです。
キャリアダウンの記事でもこのように記載しています。
「ちゃんと成果を出そう」「誰もが仕事をしやすく整えよう」「迷惑をかけないようにしよう」という気概がすさまじかったので、どこに配属されても猛烈に仕事をしました。
月の幻想についてはこちらやこちらの記事などで書いていますが、ざっくり言うと、月の入ったサインが司る分野については、7歳の子どもレベルの能力のまま発展することはないにもかかわらず、生きることあるいは自分という存在証明のためにはそれを獲得することが必須であると信じ込ませることによって、エネルギーを消耗させ、無価値感を醸成させるという説です。月星座は、いきいきと生きる力を奪っている可能性がある固定観念を指し示すということです。
マドモアゼル愛先生もどこかでおっしゃっていましたが、身体の器官や組織などの漢字には、そもそも「臓」器には月がついているのですよね。脳、腸、胃、眼、骨、筋。。。その成り立ちには諸説あるだろうと思いますが、ちょっと薄気味悪いものを感じてしまいます。
月の幻想を知ることで、振り回されたり、エネルギーを消耗することは激減しますが、100%消失したり100%克服するという類のものではなくて、よしよししながら付き合っていくという側面があります。わたし自身も、胃の不調を感じたときは、絶対に自分を責めたり他人を責めたりせず、あらまた月が出てきちゃったわ~と思いつつ、何をやりすぎたのか、どんな態度をとったのか、ぼんやり振り返って、次はきっと大丈夫!と切り替えるようにしていきます。
病気というものは、身体のある部位にこびりついている思考や感情が反応して、肉体にあらわれているという側面が、確かにあった。そして、今でも、不調を感じる部位が象徴する負の感情や悲観的な態度は、月の幻想に基づく行動でもあるから、幻想に振り回されないことで健康面にも良い影響がありそう。こんな風に思っています。(月星座を知れば絶対に病気が治るということではありませんので念のため。)
読んでいただいてありがとうございました。
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