風のかおりが変わった。
しっとりして、どこかスモーキーなクラウドブルーの風。いつもよりちょっと早くお出ましだ。
この風が来たということは、くっきりまぶしい夏の訪れも近いということだ。
わたしの転換期というか、人生を変えるような大きな決断をしたり、想定外の依頼が来たり、生きていてよかったと思えるような経験をするのは、だいたい夏かもしれないな、と最近気づいた。特に8月。振り返れば、その転換期につながる何らかの動き、出会いなり、別れなりがあって、それは物理的なものだったり、精神的なものだったりするのだけれど、3月くらいから表面化していることが多い。
どうやら2021年夏は、何度目かの転換期の夏を迎える気配がしている。近ごろはどっぷりと思索にふけっていたり、やっと会えましたねレベルの人とつながったり(写真だけみて「この女性のことは何だかずっと知っている!」と泣きだしたくなるようなことがあった。そんなことってあまりない。)、一方で、違和感が大きくなった分、見直しフェーズに入ったり、その結果卒業する人間関係もあったり、とにかくわたしの人間活動の方向性も今までの延長線上にはならず、したがって、鑑定活動の方向性も変わっていくのだろう、と思っている。(現メニューにご関心を持っていらっしゃる方がいれば、お早めに、とだけ言っておく。)この流れを受け止める、と肚をくくる。
「こんなにコストをかけて頑張ってきたのだから」「せっかくだから」みたいな意識(コンコルド効果)はほとんど存在感がなく、いまの自分が違うと思えば手放すことができるのは、ここ10年くらいで一番成長した部分かもしれない。そういえば、カードリーディングの入りもタロットカードだったけれど、タロットにはいまは長らくお休みいただいている。あ、そういえば、わたしが初めて好きになった芸能人である中森明菜様の歌にありましたね。タロットカードすてるっていうのが。(どうでもいいですが、幼稚園児がセカンドラブとか少女Aを好んで聞いていたのって、なかなかですよね。)
自分にとってベストタイミングでベストなツールを使っていくことで、おのずと鑑定精度も磨かれる。そのわたしを選んでくださる皆さまとの出会いは、まさに奇跡なんだろうとしみじみ思う。ずーっとそこにいて、ずーっと同じ姿で、ずーっと同じ光を投げ続けるというよりは、突然現れて、いつも違う様相を呈していて、いろとりどりの光を投げかけるのがわたしなのかもしれない。わたしは一つじゃない。これは長らく抱えてきた叫び。