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思い返せばあれはソースと同調した証だった

わたしのこと

みなさんには忘れられない景色ってありますか?

わたしにはいくつかあります。高知の海辺でみた夏の大三角形と天の川。ハワイ島マウナケア山頂からみた星空の中を泳ぐ人工衛星。そして沖縄の平和祈念公園からみた海の上に足をおろした180度の虹。

とくに沖縄の虹のことを良く思い出します。海と空の境目がくっきりとした真夏。8月。大切に思っていた人の横にいたわたしの目の前に、大きな大きな完璧な虹があらわれました。虹の足は海中に溶け込み、消えそうにないほど鮮やかな彩りのアーチを支えていました。当時はまだスマホを持っておらず、持っていたデジタルカメラで必死に全容をおさめようとしましたが、完全には入りきらないほどの圧倒的な規模でした。いまこのときが永遠に続けばいいのに。と思ったような気もします。その願いのおかげなのか、暦上の時はもう随分と流れ過ぎ去ったのに、脳裏にあっという間に再現することができます。一瞬であの場所に立つことができます。当時わたしの全身が体験した振動数が刻み込まれているのでしょう。きっと。

この虹をみた夜は、その大切に思っていた人との距離が縮まり、翌日は朝からずっと穏やかで、満ち足りていたのだと思います。世界のすべてが美しく見えて、周りにいる誰もが愛おしく思えて、自分には何だってできる、生きていて良かった、という万能感に包まれていました。その証拠ともいえる、明らかにいつもと違った行動として、飛行機の中での出来事がありました。わたしは乗り物の中では、座席に着くなり本に没頭したりして自分の空間をつくりあげ、周囲に関心を払うことが少ないタイプです。ところがその日は、ふわふわとした気持ちで本を読む気分にもならず、ぼうっとしていました。

すると、あとから乗ってきた若いカップルが、わたしの前の席と、わたしの横の席に離れて座ろうとしていることに気づきました。二人の雰囲気から、きっと新婚さんなのだろうと思いました。とっさに、考える間もなく、「席を変わりましょう、どうぞ」となめらかに立ち上がったのです。お二人は大変驚いた様子で、一瞬顔を見合わせていましたが、すぐに笑顔になり、旅の余韻を二人並んで味わうことを選んだのでした。わたしは、いいことをしたというよりも、自分の行動の滑らかさに驚いたというか、張り巡らしている壁が消えたような感覚に終始ドギマギして、本に集中することができなかったのを覚えています。

え、そんなの普段から普通にやってますけど、という方もいらっしゃると思いますが、もともと人見知りでもある上、当時のわたしは相当厚めのバリアを張り巡らしていたので、間違いなく珍しい部類の行動でした。

いま思えば、絶対無限の存在であるソースエネルギーの愛と平和の振動数と、虹を見て思いが通じ合ったことなどで味わった幸福体験が引き起こした振動数とが強めに同調し、ちょっとした抵抗感は全部洗い流して、調和的な言動に反映された、と説明できるのだろうと思います。あれが素のわたしなんだ。あれがソースと繋がっているという感覚なんだ。と手ごたえをもって思い出すことができる。なんてありがたい経験だったのだろうと思います。

あれから8月を迎えるたびに、あの万能感を思い出し、この経験を与えてくださったすべての人々に、すべての存在に、感謝の気持ちでいっぱいになります。わたしは元気です。そしてあなたたちの幸せを祈っています。ずっと。

 

 

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