「当たる」「活かせる」カードリーディングで、
人生よみがえる気づきを渡したい。
自走できるまで伴走したい碧宮レイラです。
むかしむかし、ベンチャーコンサル会社のバックオフィスにいたとき、
同年代のコンサルタントの方がこう言いました。
「僕、情熱持ったことがないんですよね。だからすごくうらやましいです。」
何気ない会話が発端でした。
どんな学生時代だったか、というお話をしているときでした。
わたしは、中学時代の話をしました。
ファンだった俳優(ヒント:砂漠のコカ・コーラ)の誕生会イベントに行ったこと、
抽選で当たって夢見心地で握手をしてもらい、
嬉しくてたまらず、
すぐさまハンカチで手をふき、
一生洗濯しないと誓ったんですよー
あのハンカチどこに行ったのかなー。
こんな感じの会話でした。
すると、冒頭のセリフが飛んできたのです。
「情熱?」
「はい。何か一つにすごく夢中になって、追いかけて、みたいな感覚が、僕にはどうもなくて。」
「え、そうなんですか?意外ですね。サッカーも勉強も、なんでもできるじゃないですか。」
(いや、、推しがいた、というだけの話なのだが、と戸惑いつつ)
「結果的にはそうなんですけど、何かを追いかける情熱を持っていたかというと、そうじゃないんですよね。だから推しがあるって羨ましいです。」
「へえ、そんなもんなんですかねー。」
気の利いたことは、当時のわたしは何一つ言えませんでした。
いま振り返ってみて、思うところがあります。
「情熱の対象は外側。物とか人とか作品とか」
「情熱があれば大きな感情表現が伴うはず」
などの思い込みがあるために、
自分自身では認識できていなかっただけ。
彼自身の中では、
静かに情熱を傾けてきた価値観、想いというものが、
きっとあったのだろうとおもいます。
「人の成長をサポートしたい。」
「誰もが気持ちよく仕事ができる環境を整えたい。」
たとえばクラブ活動での出来事、
社会人になって転職を考えるに至った出来事など、
人生を振り返ってみれば、
このような想いを強くしたきっかけが、
どこかにあったのかもしれません。
この類の想いって、
「わたしは○○が大好き♡」とか
「僕は△△に情熱をもって取り組んでいます!!」
と外側に向けて表現するようなものではなく、
自分の中で時間をかけて静かに決意してきたもの。
だから気づきにくいのかもしれません。
たとえ派手さはなくても、
内側から灯り続ける、
燃え尽きにくい情熱だとおもうのです。
その後、彼は人材系の会社を起業、ご活躍のようです。
情熱がない人が、起業を選ぶとおもいますか?
今回の例のように、
ずっと大切にしている想いはあるのに、
自分には情熱がない、
と思い込んでいる人は、
少なくないのかもしれません。
自分自身の中にある想いに気づけば、
たとえ外側に推しがなくても、
確かに、静かに、心は燃えているのだと、
わかってくるとおもいます。
「映え」なくても、
あなたが気づきさえすれば、
必ずあなたの軸となり、
生涯を支える想い。
それがわたしの考える「燃え尽きにくい情熱」です。
あなたにもきっとあるとおもいますよ。
ちなみに。
先ほどのエピソードですが。
中学生時代の「推し」ハンカチは、
どこにいったのか、まったく記憶がありません。
燃え尽きた情熱ですね。