課題から目を背けさせる美辞麗句たち

「あなたはそのままでいいんだよー」
「あなたにはそんなの必要ないよー」
と言われて
「やっぱり?なんか違うと思っていたんだよねー」
と取り組んでいたことをやめる。
わたしにも経験があることです。

まあそれはそれで構わないのだけれど。

「なんか違うと思っていた」の部分。
ここだけはハッキリさせておいた方がいい。
と思っています。

自分が克服すべき課題に向き合っていることが苦しく感じていて、克服すべき課題、頭で描き演じていた理想とは違う嫌な自分から目を背けたくなっていたことを「なんか違う」という言葉でごまかしている。
そのタイミングでかけられた「あなたはそのままで、、」の言葉につい心が動き、その人が「すごい人」「理想の人」「あこがれの人」だった場合は特に、その人に全権を委ね明け渡してしまう
なんていうこともある。
いや、ありました。

「あなたはそのままでいい」「あなたにはそんなの必要ない」「あなたはそんな「低い」レベルではない」と言っているその人は「あなた」のことをどのくらい知っているのでしょう。何かの「能力」を使って「あなた」を知っていると言っている?本当の「あなた」がみえるって?

あなた自身が克服したいと願った課題ならば
しかも人生において何度も同じことを繰り返しているならば
それは克服すべき課題。
そしてちゃんとその課題に気づいて課題に立ち向かおうとした。自身の力で。

揺らぎがあるのは織り込み済み。
途中で、他人の甘言が来たら、それも一つの試練。

いろいろな人の意見をフラットに聴くことと
自分の逃げ道を求めてその証拠を探しまわることは
全然違う。

自分の機嫌をとることと
自分の課題から目を背けることも
全然違う。

「なんか違う」と思っていたところに「あなたはそのままでいい」の組合せは、トラップかもしれないので、ちょっと冷静に対応するといいんじゃないかな。とわたしは思います。

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