セレンディピティ沖縄旅(2)

セレンディピティ沖縄旅その1からのつづきです。

2日目の朝。なんと5:30に起床。
観光地限定の早起きです。

身支度を整え、チェックアウトを済ませ、
6:30からの朝食バイキングでは和食を中心にセレクト。
7:00過ぎには、車に乗り込みました。
NAVIの目的地は安座間港。
久高島に行く船に乗ります。

間に合わなさそうで間に合う。

事前に調べた情報では、40分ほどで到着見込み。
予定通り、8時発の第一便に乗り込めそう。

ラジオをつけると、
ハウンドドッグのフォルティシモ。
良い感じ!
天気予報は「沖縄地方は雷雨」と言っているけれど、
いまのところ、小雨程度。
とにかく港にGO!

わたし晴れ女だから、
きっと何とかなる!

しばらくして、
NAVIの所要時間をみてみると、、、

あれれ?
思ったよりかかりそう??
なんで?

どうやら、
片道通行の工事区間が複数ある様子。

えー、朝食で、ゆし豆腐お代わりしなければよかった!
と一瞬おもいましたw

ま、とにかく。
いまやれることは、
とにかく、まっすぐ港まで向かうことよね。

気を取り直して、
気合を入れた安全運転をしたところ、
土曜日なので工事はお休みだったらしく、
予定通り、出航10分前には到着できました。

駐車場が意外と一杯でしたが、
ラス1をゲット。

間に合わなさそうで間に合いました。

チケットを買い、
乗船を開始しているフェリーに乗り込みました。
車は、大きめで集落内の通行に適さないので、
港に置いていきます。

雨ゆえに気持ちが良い。

天候は雨。
船が向かう方角は、明るくなっていました。

でも、久高島到着時には、
さすがに傘がないと、
ずぶ濡れになるような雨模様でした。

久高島での移動手段は、
貸し自転車か徒歩。

今回わたしが選択したのは「徒歩」。
島内をぐるっと見て回るのに、
3時間はかかる。
第一便で来た理由です。

まずは、
琉球開闢の祖アマミキヨが降臨したハビャーン(カベール岬)を目指し、
1時間半を歩きます。

悪天候に備え、
ワークマンでセールの時に買った撥水パンツと、
ラッシュガードの上着を着用済み。
この装備あればこそ、
雨でも不快を感じずにいられました。

傘をさしてゆっくりと集落の中を歩きます。
船に乗っていたはずの数名の観光客、みかけません。
だれも、ついてきません。
ひとりです。

たまに、自動車に乗った地元の方とすれ違うくらい。

めずらしい植物をみたり。

小石がたくさんあるなとおもったら、
全部カタツムリだったり。

鳥たちが羽ばたき始めたから、
もうすぐ雨が弱くなるかな?と想像したり。

自然のかおりを嗅ぎ、音を聴き、色をみて歩く。
何という贅沢。

途中、フボー御嶽の看板を発見。
久高島は、10年ぶりなのですが、
当時は寄らなかった場所です。

御嶽は神聖な場所です。
特にフボー御嶽は、
久高島のみならず、
沖縄全体としても、
もっとも格式高い聖地。

フボー御嶽は、この道の先に、あります。
もう、ここに立っただけで、何かが違う。

御嶽そのものの写真は撮らないのでありません。
看板すら、なんとなく撮りたくない。
スマホを出すこと自体が、
ちょっとはばかられました。

寄せ付けないといいますか、
よそ者にジロジロ見られることを良しとしない。
そんな感じがして、
丁寧にごあいさつだけして、
その場を離れました。

目的地では必ず雨が上がる。

さて、さらに歩くこと40分ほど。
とうとう、懐かしいこの道がみえてきました。

夏は、真っ青な空と、真っ白な道と、
鮮やかな緑がとーっても美しいのですよ。

ここまでは、舗装された道が多かったのですが、
この場所から、何となく雰囲気が異なります。
遠くに、めざすハビャーンもみえてきます。

そして。
この道にさしかかったとき。
雨がやみました。

うわあー
やっぱりこうなるのね!
ありがとう!

途中、蝶々がひらひらと舞い。
(みえるかな?)

到着。

誰もいない。
ぼーっと水平線を眺めていました。

すると、
一羽の白っぽい鳥が、
海の中に垂直降下したのを目撃しました。

魚をとっていたのでしょうか。

二度目にみたとき、慌ててシャッターをきりました。
この写真の、ギリギリ下の方。
波とは異なるしぶきがあがっています。
わかるかな?
痕跡だけが映っていました。

鳥さんは、、どこいった?
不思議なことに、肉眼では、はっきり見えているのに、
スマホの画面には全然映り込まなくて。
わたしの撮影スキルがポンコツだったのでしょうか。

通りがかった島人のありがたい助言

ハビャーンにいたのは15分くらい。
また雨が降り始めましたので、
移動を開始しました。

島の東側にある、イシキ浜。
五穀が入った壺がここに流れ着いて、
沖縄本島に伝わっていったという伝説。

誰もいません。
日本中が飢えと無縁でありますように。

さて、2時間くらい経ったから、
港に向かって歩いていこうかな。

ぶらぶらと東側の道を歩いていると、
向こうから男性がやってきました。

地元の方のようです。
こんにちは。とご挨拶して、
通り過ぎようとしたら、
話しかけていただいて。

あっち(注:ハビャーン)まで行ってきたの?
西側には行った?
東側は砂浜で、西側は崖になっている。
西側をみてから帰った方がいいよ。と。

ありがたいアドバイス。
予定にはなかったのですが、
素直に西側に回ることにしました。

西側に向かうと、空が明るくなっている。
どんな景色が待っているのかしら?

あおい!曇っているのに!
(フィルターなし)

そして、もちろん、雨は止んでいます。

ここはイジャイガー。
後から知ったのですけれど、
後継者不足から絶えて久しいイザイホーという祭祀のため、
神女さんたちが禊をおこなっていた水場のようです。
なるほど、岩場の陰になりますね。

とても気持ちが良かったので、
動画をとりはじめました。
素敵な歌声のお客さんが来てくれましたよ。
ぽたぽたと、しずくも落ちてますね。

満たされました。
生きていてよかった。
西側に行けと教えてくださったお父さん、
ありがとうございます。

雨が降ったりやんだりする中、
3時間近く歩いているのに、
疲れも感じず、
何だかとっても気分良く帰れそう。

港に向かって歩き始めました。
12:00の高速船にのるためです。

持っていたチケットはフェリーのもの。
差額をお支払いするため、
切符売り場に向かいました。

ここでも、ちょっとした偶然に驚かされます。
ほっこりするお話もうかがえました。

だいぶ長くなってきたので、
その3に続きます。

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