一度きりの人生にもっと手応えを、もっと輝きを。
あなただけのターニングポイントにつながるメッセージを、
あなたの日常にインストールする仕組み付きで、
丁寧に伝えるカードリーディングをしています。
碧宮レイラです。
カードリーディングをしていますが、
占いやカードのことをあまり書かずに、
日常生活に取り入れられそうな話題を選びがちですw
占いの結果を、
日常生活に取り入れてなんぼ、
と思っているものですから。
もちろん、セッションの中では、
カードをどのように読んでいるか、
などを、一つ一つ、
丁寧に説明させていただいていますよ〜。
さて本日のお題。
「コンコルド効果??」
と頭がはてなマークだらけのあなた。
安心してください。
難しい話ではありません。
もうすでに◎◎万円もつぎ込んだのだから、
後には引けない。。。
毎年赤字で自転車操業だけど、
やり続けるしかない。。。
もう全額支払ってしまったのだから、
参加し続けるしかない。。。
長持ちするからと高価なものを買ったけれど、
趣味が変わって全く着なくなった衣類が沢山あり、
引っ越しするのに、なかなか捨てられない。。
こんな心境に陥ったこと、ありせんか?
(私はめちゃくちゃあります。)
それ、「コンコルド効果」というバイアスに、
意思決定が左右されている状態かもしれません。
過去に支払済みで、
もう取り戻せないコストを重要視しすぎて、
現在と将来の損益を正しく把握できない状態。
「サンクコスト効果」とも言われる、
「コンコルド効果」をWikipediaさんはこう定義しています。
「埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。
Wikipediaより転載
夢の超音速旅客機「コンコルド」の商業的失敗が、
まさにサンクコスト効果の極みだということです。
成層圏をマッハ2で運航し、
現在は7時間くらいかかるニューヨーク発ロンドン行きが、
なんと2時間52分だったという記録が残っています。
ただ、騒音、座席が少ない、燃費が悪い、
メンテにコストがかかる、
という「飛べば飛ぶほど赤字」問題が、
開発当初から指摘されていました。
しかし、数千億をかけて開発したこともあり、
引くに引けず、開発と経営を続行して、
投資を回収しようとした。
結局は、先の問題点から、
予定した受注数も大幅に下回り、
原油高も相まって採算が取れていない中、
1976年から就航を続け、
2000年代のパリでの墜落事故や、
911による航空業界そのものへの打撃を受けて、
コンコルドは2003年に退役しました。
数兆円の損失という記載も見かけました。
過去に支払済みで、
もう取り戻せないコストを重要視しすぎて、
現在と将来の損益を正しく把握できない状態に、
関係者が陥っていたのですね。
たらればを語るのは、
あまり意味がありませんが、
コンコルドが早期に撤退していれば、
シャルル・ド・ゴール空港での痛ましい事故は起きなかった、
ということでもありますね。
実はですね。
「コンコルド」という名称は、
フランス語の「concorde」と英語の「concord」、
両単語とも「協調」や「調和」を意味し、
ローマ神話のコンコルディアに由来
しているそうです。
女神の名に由来する「調和」の名前を抱き、
超音速で大陸間を結ぶ夢の旅客機が、
最初から不調和にまみれて苦しんでいて、
バイアスに囚われて、
多くの傷を残して姿を消したなんて、
なんだか、悲しいことですね。
規模感は異なっても、
コンコルドのエピソードは、
私たちの日常生活にも、
「せっかく◎◎したのだから」
「取り返すまでやめられない」
という手強い心理的バイアスとして、
当てはまることがあります。
この記事をここまで読んでくださったなら、
自分が「コンコルド効果」にハマっている。
と気づくことができるでしょう。
そして、現在と将来に向けた、
より調和的な意思決定をするためには、
今まで投資してきた時間やお金、
そして頑張りに「サンクコスト」という名前をつけて、
一旦脇に置いて、区切りをつけることが大切だと、
理解できたと思います。
続けるべきかどうか、
あなたが抱えているその迷いごと、
サンクコストが迷いの原因なのだとしたら、
自分と大切な人にとって、
続けることが調和なのか、不調和なのか、
この記事が、
冷静に振り返るきっかけになれば幸いです。
女神の名前をつけただけでは、
状況は好転しないのですよ。
そうそう、占いも、
冷静に振り返る選択肢の一つとして、
視点を増やすためのツールとして、
依存するのではなく、役立ててくださいね。
このブログを読んでくださっているあなたになら、
きっとできます。